Romantic Warrior (浪漫の騎士)

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本作は、言わずと知れたRTFの傑作であり、フュージョンの名盤中の名盤です。
この時のメンバーは、チック・コリア、レニー・ホワイト、スタンリー・クラーク、そしてアル・ディ・メオラという相変わらず豪華なメンツ。

初期と比較すると、アイアート・モレイラやフローラ・プリムといったブラジル系の人間が抜けてますので、アフロ・キューバン・ジャズの要素はなくなり、アル・ディ・メオラの加入によってロック的な音色が増されています。これぞフュージョンという音ですね。

どの曲も、各々素晴らしいプレイをしていますが、特に聴いておくべきは③「THE ROMANTIC WARRIOR」。
チック・コリアのそよ風のような優しい音色ので曲は始まり、コリアの奏でるピアノをバックに、スタンリー・クラーク、アル・ディ・メオラがソロを取るパートに移ります。
スタンリー・クラーク、ディ・メオラともに、落ち着いていながらも所々クールなフレーズが入り、格好良いです。特にディ・メオラのアコギは良いですね。アコギを、徐々に音量上げながらジャカジャカ引きつつ斬り込むように入ってくる最初の部分が特に好き。

後半はこれまで裏に回っていたコリアが目立ちます。ここのコリア、すんごいクールなんですけど、なんというか、燃えたぎるようなものがあって非常に魅力的。Spain(Light as a Featherに収録)に並ぶ素晴らしいプレイですね。
レニー・ホワイトの、ハイハットオープンを混ぜたリズムもキレてますね。僕のようなドラム好きの場合、チックのピアノと同じくらいレニー・ホワイトのドラムに耳がいってしまいます。
最初は3拍目にオープンを入れているのですが、途中から4拍目に切り替えるとこなんかも、曲を盛り上げるのに重要な役割を担っていると感じます。

10分弱なんですが、絶対に短く感じるはずです。もう終わり!?ってなります。
まぁ、そのくらい聴きいってしまう名作ということです。必聴。
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