Blue Blood (ブルー・ブラッド)

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"X Japanの狂騒がストレートに表現された傑作"

実質的にXのデビュー作となった本作。「紅」、「Blue Blood]、「Rose Of Pain」、「Endless Rain」といったXを代表する名曲がずらりと並ぶ傍ら、「Easy Fight Rambling」や「Celebration」といった、同じバンドが作ったとは思えない失笑モノの曲が混在するカオスなアルバム。良くも悪くもXの表現する 狂気的な快楽や破壊がストレートに表れた傑作 といえるでしょう。ちなみに①「PROLOGUE (~WORLD ANTHEM)」はカナダのフランク・マリノ&マホガニー・ラッシュの「World Anthem」のカバーです。もともとカバーにする気はなかったそうですが、どうしてもこの曲が頭から離れず結局カバーにしたそうです。

「紅」や「Blue Blood」は言わずもがなの名曲ですが、一押しは「Rose Of Pain」。
10分を超える大作に仕上がっており、16世紀に生きたハンガリー王国の貴族、エリザベート・バートリーの狂気を表現した曲です。バートリーは、歳若い女を血祭りに上げ、その血を浴びるという行為を繰り返したそうな。。話を聞くだけでも身の毛がよだちますが、バートリーの生涯を知った上でこの曲を聴くと、 その狂気が目の前に表れたような感覚に襲われます。
正直なところ、聴くのが本当に怖かった(盛ってません)。ただ、曲が良いのでついつい聴き、また恐怖を感じるという体験をしました。

ロック好きなら当然押さえておくべき名作です。



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