Last Tango (ラスト・タンゴ)

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ラスト・タンゴは、その名の通りEsperantoの残した最後の作品。
このアルバムもEsperantoらしく、二人のバイオリンと一人のチェロを含め、合計で8人というストリングス中心の大所帯で、重厚なバイオリンとコーラスが特徴的な楽曲が多いです。

①「Eleanor Rigby」はビートルズのアルバム「Revolver」収録の名曲のカバー作品です。原曲もストリングスを使った美しい演奏が魅力ですが、Esperantoのバージョンは重厚感が100倍増しといった感じで、原曲にはない凄まじい圧力がある、いかにもEsperantoらしい作品に仕上がっています。
歌が始まるまでカバーだと気づかなかったほど。しかしこれはこれで名演だと思います。

女性ボーカルがたくましく歌い上げる④「Obesession」も良い。
⑤「The Rape」も名曲。何層にも畳み掛けるストリングスとボーカルの勢いが凄まじく、次から次へと押し寄せる音の濁流に飲まれている感じであっという間に12分終わります。

総じて、音の美しさと圧力が凄まじい。バイオリンを使った作品としてはプログレの中でも随一だと思います。必聴。




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