ORFEO9

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1973年発の1stアルバム。2枚組です
作品は「ロック・オペラ」と位置づけられており、発売よりも前の1970年からミュージカルとして演奏されていたようです。

この時代、イタリアでもAreaの「Arbeit Macht Frei」など多くの名盤が生み出されていますが、この作品は知名度こそ落ちるものの、それらの名盤たちと比較しても遜色ない、胸を張って名盤と言える作品です。

内容は、時に叙情的で美しいメロディ、時に熱く激しいドラマティックなメロディが目まぐるしく入れ替わり、まさに一つの壮大な物語を見ているような感覚を味わえます。
特に耳を奪われるのは、1枚目4曲目「Vieni Sole」のような、Titoと女性ボーカルのLoredana Berteがドラマティックで激しいメロディを歌い上げる箇所でしょうか。非常に印象的で格好良くて尚且つ覚えやすいメロディなので、これを聴いてしばらくは頭の中でエンドレスループしていました。

怒涛のクライマックスを飾る2枚目10曲目「La citta fatta a inferno」もギターを中心としたヘヴィーなメロディの上で展開されるTitoとレナート・ゼロによる情熱と悲哀に満ちたボーカルが非常に魅力的で、一度聴いたら頭から離れません。

イタリア屈指の大作です。本当に。イタリアンプログレが好きな方は必聴です。
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