Live At Leeds

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本作は、The Whoが1970年にイギリスのリーズ大学で行ったライブ。
The Whoらしい有無を言わさぬ勢いで全編駆け抜ける名ライブ盤です。
(今回は1995年に25周年エディションとして全14曲としてリリースされた盤を対象とします。)

The Whoは前年に名作「Tommy」をリリースし、このライブの翌年には同じく名盤「Who's Next」をリリースするという、ノリにノッている時期。

全編にわたり、テクニカルな16ビートもなく、小気味よいシャッフルもほとんどなく、ただひたすらに8ビートで狂ったように爆進するキース・ムーンにホレますね。ロックドラマーの鏡。
それに負けじとタウンゼントがギターをかき鳴らし、エントウィッスルはスキあらばタウンゼントを食ってしまいそうな存在感あるベースプレイをし、ダルトリーは全体のバランスをとるように歌います。
まさにこれぞThe Whoといいたくなるような素晴らしいプレーの応酬

聴きどころは(13)「マイ・ジェネレーション」。元曲は3分ちょっとなんですが、このテイクはなんと15分オーバー。というのも、この曲は前作トミー収録の「We're Not Gonna Take It」や「Underture」など複数の曲が組み合わせられているのです。
タウンゼントが本作一番のキレを見せています。

更にはラストを飾る(14)「マジック・バス」も名演中の名演。前半、我慢して我慢してただひたすらにビートを刻み、後半に入るやいなや鬼神のごとく叩きまくるキースのドラムには圧倒されます。

The Whoはもとよりロックドラムが好きなら必ず聴いて欲しい作品です。
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