Aerie Faerie Nonsense

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本作は1977年に発表されたThe Enidの2作目。1983年に再録音。

ありていに言えばロックとオーケストラの融合なわけですが、他のバンドのオーケストラをフィーチャーした作品に比べると、ロックよりもオーケストラの色合いがかなり強いです。
ロックバンドにオーケストラをちょっと入れてみました、というよりはオーケストラにエレキギター混ぜてみました、という感じ。当然歌なしの全編インストゥルメンタル。

となるとロックファンにはあまり響かなそうですが、これがとてもいいんです。
個人的には他バンドのオーケストラフィーチャー作品は切って張ったような感じがどうしてもしてしまい苦手なんですが、この作品はまったくそんなことはなくよく融合されてると思います。

冒頭の(1)「A Heroes Life」からズイズイと進む重厚で壮大なオーケストラのバックに合わせて逸脱しない程度に激しく奏でられるエレキが非常に新鮮でいいです。オーケストラのパワーを受けて、ギターまでが荘厳に感じられます。
4曲からなる大作(5)「The Fund」も聴き応えあります。

他のバンドとは明らかに一線を画しているので(そもそもロックに分類していいのかこれ、というのもありますが)、聴いてみる価値はあるでしょう。
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