Abbiamo Tutti Un Blues Da Piangere(感涙のブルース)

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本作はイタリアのジャズ・ロックバンド、Perigeoの2nd。
浮遊感のあるゆったりとしたスペーシーな曲調が特徴的です。

聴きどころは③「Rituale」。
ギター、ピアノ、サックスが大暴れのフリージャズっぽい展開なんですが、非常に均整がとれていて各々が好き勝手にやっているという感じでもない。
また、どの楽器もテクニックはさることながらメロディが良いので聴いていて全く疲れません。
要所要所のキメもしっかりキマっていて、非常によく計画された混乱なんだろうなという印象。
この曲はベースも格好良いですね。

また、④「Abbiamo Tutti Un Blues Da Piagere」では他の曲と違ってアコースティックギターを使ったメロウな一面も見せてくれます。

買ってすぐは非常に退屈な印象を受け、それ以来棚の肥やしになってましたが、最近久々に聴いてみたら普通のジャズ・ロックに収まらないとても面白いバンドだと感じました。
同じイタリア出身のAreaやArti E Mestieriともなんだか違う。I Camaleontiはかなり近いかも。
同時代のイタリアのグループの中では、良くも悪くもかなり垢抜けているバンドです。
ジャズ・ロック好きな方は一度聴いてみると良い好作でしょう。
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