Move

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アンソニー・ジャクソン、サイモン・フィリップスとの21世紀最強のトリオの2作目。
前作は非常にメロディが美しいエモーショナルな曲が多かったですが、本作はもっとカラッとしていて勢いがあります。

特に、タイトル曲「Move」の迫力は凄まじい。
捉えにくい変拍子にのって休む暇なく叩き出される上原ひろみのピアノには、ただただ圧倒されるばかり。10分間、ノンストップでこの迫力を維持できるのは現在はこのトリオ以外に存在しないでしょう。

本作は一日の流れをアルバム全体で表現したらしく、「Move」は1曲目なので起きてすぐの時間にあたります。実際、Moveのイントロは目覚まし時計のアラーム音を真似た音で始まります。
上原ひろみは朝からこんなハイテンションなのでしょうか。

サイモンのドラムソロも冴え渡ってます。上原ひろみはこのアルバムで「2人の個性を引き出したい」というようなことを言っていただけに、前作よりも2人の見せ場が増えてる気がします。
自分の親ほど年齢の離れたスーパープレイヤーの力を引き出す側に回っているひろみちゃん、恐るべしです。

ブルーノートで初めてMoveを聴いた時には、あまりの迫力に唖然となってしまったのを良く覚えています。
音楽的なショックを受けたい人は必聴です。
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