Forse Le Lucciole Non Si (妖精)

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本作は、イタリア、いや世界のシンフォニックロックを代表する名盤。

ツインキーボード、ツインギターを主体に紡ぎ出されるアンサンブルはまさに美しいの一言で、本当に触れれば切れてしまいそうな繊細さと緻密さが感じられます。
しかしながら、ただただ美しいだけではなく、このアルバム全体に力強さのようなものを感じるのは、アンサンブルとは対照的な野太いボーカルからだろうか。
ドラムも裏拍多用の跳ねるようなリズムが特徴的。
この作品を例えるならば、一本の綺麗で細い糸が、美しい雪景色のなかを軽やかに舞っている感じでしょうか。

特に2曲目のタイトル曲は、イントロのピアノから文句のつけようのない美しさ。いきなり琴線を揺さぶってきます。
ギターとキーボードによる美しいアンサンブル、雄大なボーカル、激しい曲展開を支える正確なリズム体、そして静と動が交互に来る目まぐるしい曲展開の中でも常に一貫して感じる美しさ。

PFMのような美しいメロディが好きな方もそうでない方も必聴です。
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