Milano Calibro 9(ミラノ・カリブロ9)

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1972年発表のオザンナの2作目。オザンナといえばパレポリが有名ですが、こちらも傑作といって申し分ないと思います。

本作は映画のサウンドトラックとして作られました。New Trollsの「コンチェルト・グロッソ」や、RDMの「汚染された世界」を手がけた作編曲家、ルイス・エンリケ・パカロフがこの作品にも関わっており、他の2作と同様に壮大なロック・ミュージックとなっています。

曲はオザンナらしい不気味さを保ちながらも妙にメロディが美しいです。
全体的に、ストリングスによる美しく壮大な曲調に対して、フルートやギターが荒々しく切り込んでくる様は非常に迫力があり、綺麗な絵を思いっきり引き裂くような背徳感すら感じてしまいます。
この美しと荒々しさのせめぎ合いがたまりません。
このあたりは前出のコンチェルト・グロッソと非常に似ているかと思います。

イタリアン・プログレ好きは必聴の作品だと思います。
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