Relayer (リレイヤー)

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本作はイエスの7作目。「戦争と平和」という、社会的なテーマのもと作られたらしいです。ビル・ブラッフォード、リック・ウェイクマンといった超大御所が脱退し、ジョン・レノンの「イマジン」でドラムを叩いたアラン・ホワイトとパトリック・モラーツが加入。
一般的には、前作「 危機 」や前々作「 こわれもの 」がイエスの最高傑作として語られますが、 僕個人的にはこのリレイヤーが最高傑作。 新加入の二人が本当に良い仕事してます。

①「錯乱の扉」はとてつもない迫力と緊張感、構成美で一気に20分を駆け抜ける名曲。この曲の疾走感と激しさはまさに「錯乱の扉」が開いていくといった感じです。アラン・ホワイトとクリス・スクワイアの豪快なリズム隊の上にモラーツのシンセとスティーブ・ハウのギターが大暴れ。でもこれを統一感を持った形にしてしまうのはイエスの作曲能力と演奏能力の高さ故でしょう。
プログレッシブ・ロックの大作の中でも、5指に入るレベルの傑作。必聴です。
②「サウンド・チェイサー」はイントロでのアラン・ホワイト、パトリック・モラーツのプレイが鳥肌物の格好良さ。よくぞこの二人を入れました。後半、スティーブ・ハウがめっちゃ低い声で「ハウ」って言っているのが笑えます。


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