バスク出身のバンド、Itoizの2作目にあたる作品。タイトルの意味はよく知りませんが、旧約聖書の3大予言書の一つとして「エゼキエル書(Book of Ezekiel)」というものがあるそうで、それのことなんですかねぇ。
前作同様、フォーキーなメロディやバスク語のボーカルなど、他のプログレバンドとは一線を画す面白い作品だと感じます。
この作品は本当、形容するのが難しい雰囲気を持っています。ギターやピアノのフレーズはロックやブルースを感じさせるものはあるんですが、何か違うのは間違いないし、フォーキーな雰囲気も出てはいるんですが、フォークだと言われるとそうでない。プログレのバンドでも似たバンドは思いつかない。
更にはバスク語による平坦だが不思議な情感と、独特の土臭さを帯びたボーカルが更にこの作品のオリジナリティを感じさせます(バスク語は本作に限りませんが)。
まさに、これこそプログレ、と言えるのかもしれませんね。
聴きどころは(5)「Ezekielen ikasgaia」。ピアノとアコギの控えめで哀愁漂うメロディの上で舞うItziar Egileorによる美しくも幻想的なボーカルによるイントロ、それに続いてサックス、フルート、ピアノがソロを展開。ここのソロ、激しく盛り上がるという感じではなく常に落ち着いているのですが、なんともいえない湿っぽさと哀愁があって非常に聴き応えあります。これだけ抑揚がないと普通は飽きちゃいそうですが、このバンドはそれでも聴かせてしまうんですよね。
後半のItziarのスキャットも感情の爆発を抑えながらも素敵です。
これに続く(6)「Ezekielen Ametsa」、今度は幼い子供による唱歌のような歌が冒頭にきます。後半はCarlos Pérezsによるフォーキーで土臭くてのっぺりしていて哀愁漂う魅力的なボーカルが活躍。(5), (6)はほんと、Itoizって不思議な魅力を持ったバンドだなと感じます。
ちょっと似た作品が見当たらない、一聴の価値ある良作です。
前作同様、フォーキーなメロディやバスク語のボーカルなど、他のプログレバンドとは一線を画す面白い作品だと感じます。
この作品は本当、形容するのが難しい雰囲気を持っています。ギターやピアノのフレーズはロックやブルースを感じさせるものはあるんですが、何か違うのは間違いないし、フォーキーな雰囲気も出てはいるんですが、フォークだと言われるとそうでない。プログレのバンドでも似たバンドは思いつかない。
更にはバスク語による平坦だが不思議な情感と、独特の土臭さを帯びたボーカルが更にこの作品のオリジナリティを感じさせます(バスク語は本作に限りませんが)。
まさに、これこそプログレ、と言えるのかもしれませんね。
聴きどころは(5)「Ezekielen ikasgaia」。ピアノとアコギの控えめで哀愁漂うメロディの上で舞うItziar Egileorによる美しくも幻想的なボーカルによるイントロ、それに続いてサックス、フルート、ピアノがソロを展開。ここのソロ、激しく盛り上がるという感じではなく常に落ち着いているのですが、なんともいえない湿っぽさと哀愁があって非常に聴き応えあります。これだけ抑揚がないと普通は飽きちゃいそうですが、このバンドはそれでも聴かせてしまうんですよね。
後半のItziarのスキャットも感情の爆発を抑えながらも素敵です。
これに続く(6)「Ezekielen Ametsa」、今度は幼い子供による唱歌のような歌が冒頭にきます。後半はCarlos Pérezsによるフォーキーで土臭くてのっぺりしていて哀愁漂う魅力的なボーカルが活躍。(5), (6)はほんと、Itoizって不思議な魅力を持ったバンドだなと感じます。
ちょっと似た作品が見当たらない、一聴の価値ある良作です。