Pawn Hearts

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本作はVDGGの3作目。
全曲10分超えの3曲のみと、VDGGの気合が見えます。

①「Lemmings」から、ピーター・ハミルを中心に展開する独特の世界観に飲み込まれていきます。
非常に攻撃的な曲で、序盤のベースラインのごつさといったらない。
ピーター・ハミルの凶暴的なボーカル、それに負けじと暴れるオルガンとサックス
ほんと、音の洪水と言った感じで一回では何が起こったかよくわからん、という状態でした。
1曲目ですが、これだけで十分満足できるんではないでしょうか。

続く②「Man Erg」では、ゲストでロバート・フリップが参加しています。

そしてクライマックスの③「A Plague of Lighthouse Keepers」は23分を超える大作。
こちらはLemmingsのような凶暴性よりも、語りかけるようなハミルのボーカルにうっとりします。

また、ボーナストラックとして収録された、ジョージ・マーティン原作の「Theme One」なんかは結構良いので、ボーナストラック付きの盤を買うことをおすすめします。

作品の充実度、バンドの人気からしてプログレファンならば必聴と言っていいレベルの名盤だと思います。
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