KAMAKURA (カマクラ)

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1985年発表の、 サザン最高傑作。 2枚組、20曲の大作。さすがに20曲もあると、どの曲も名曲という訳にはいきませんが、名曲が多いことは事実です。

まず1枚目。
①「Computer Children」はサザンからしかこのサウンドは出てこない名曲かつ珍曲。音飛びのような音、不規則なリズム、謎のエフェクト。。 とてもプログレッシブな曲 であります。
⑥「欲しくて欲しくてたまらない」はアップテンポなポップスながら、どこか叙情性が感じられる名曲。ラストのピアノと桑田の歌声には痺れます。
⑨「吉田拓郎の唄」は、当時、引退宣言をした吉田拓郎に対してのメッセージ・ソング。歌詞は表面上、吉田拓郎に嫌味を言っているように思えますが、よくよく見ると、桑田がどれだけ吉田に影響を受けたかを歌っている曲です。こういう 二重の意味のある歌詞は桑田の真骨頂。 曲も全体的に穏やかな演奏ながら、桑田の熱唱により異様なテンションの高さが感じられる。名曲です。

続いて2枚目いきます。
①「顔」は不協和音のようで、聴いていて飽きない曲。面白いですよ。
⑧「怪物君の空」はエフェクトを効果的に効かせたハードな曲。わざとらしいくらいおおげさなハードさが逆にそそります。
⑩「悲しみはメリーゴーランド」は牧歌的な曲調と高めのボーカルが特徴的。従軍慰安婦、創氏改名、在日韓国人、朝鮮人等、日本の隣国たちとの関係が歌われています。桑田の詩人としての才能にはいつも驚かされますよ。

うーん。他にも「Long-haired Lady」等、聴き応えのある曲はありますがこの辺にしときます。色々書きましたが、 とにかく聴いて欲しいです名盤です。



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