ステレオ太陽族

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サザンオールスターズの4作目。
サザンの魅力の一つである「何とも言えない気怠さ」を前面に押し出した作品。最初っから最後まで、サザン独特の気怠いメロディが気怠そうに襲ってきます。

僕はこのアルバムが昔からものすごく好きで、聴いた回数は自分が所有している全てのアルバムの中でもトップクラスの多さです。桑田佳祐自身も、この作品には割と満足しているらしい。
あまり気を張らずに聴けるし、かといって内容が薄くて退屈ということもなく、言うなれば「楽に気持ちよく聴ける作品」です。

特に、⑪「朝方ムーンライト」は絶品。哀愁漂う歌メロ、抑え気味のギターやピアノの上で、淡々と歌う桑田佳祐のしゃがれたボーカル。もうね、ここにこのアルバムのすべてが凝縮していますよ。
例えるなら、最低限の物しかない薄暗いステージで桑田一人が淡々と踊っている感じか。
有名な⑬「栞のテーマ」もいとしのエリーに匹敵する名バラードです。

個人的には唯一雰囲気の違う⑦「ラッパとおじさん」なんかも好き。桑田佳祐の捲くし立てるようなボーカルが良いですね。
サザンの中でも一押しの本作。聴いて欲しいです。



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