L'Araignee-Mal(組曲「夢魔」)

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フランスを代表するグループであるアトールの代表作。完成度の高さはかなりのもの。

変拍子を多用した、独特のつんのめるような勢いのあるリズムの上で流れるように弾きまくるギターがかなり印象的。
特に②「Cazotte No1」は、目まぐるしく変わるリズムの上で繰り広げるギター・シンセ・ヴァイオリンの掛け合いが最高。
これ聴いてると、このバンドは「フランスのイエス」というか、完全に「フランスのソフトマシーン(後期)」と感じてしまいます。「Bundles」や「Softs」といったバリバリのジャズロックに非常によく似てる。

しかしながら時折シンフォ系の流れにシフトするのですが、それが非常に自然で聴いていて心地よい。ベースにはジャズロックがあると思うんですが、その上にうまーくシンフォの層を重ねるのです。ラストを飾る⑦「Le Cimetiere de Plastique」がまさにそれ。
この2つを自然に組み合わせることができるのが、このバンドの特色なのでしょうか。

ちなみに③「Le Voleur D'Extase」の変なボーカルはちょっとマグマのMDKみたいだったりもする。
ま、いづれにせよこの作品が名盤であることは確かだと思います。
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