Starless And Bible Black (暗黒の世界)

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ビル・ブラッフォード、ジョン・ウェットンが在籍したキング・クリムゾン黄金期3部作の2作目。
タイトルの通り、全体的に暗鬱さが漂う作品です。前作「 太陽と戦慄 」や次作「 レッド 」のような完成された感はありませんが、ところどころに耳を傾けるべきフレーズが溢れる実験的な作品。

①「The Great Deceiver」はフリップのヘヴィーかつノリの良いなギターリフが印象的な曲。1曲目でありながら、暗鬱な雰囲気の曲が多いこのアルバムでは浮いた存在ですが、なかなかクセになる曲です。

⑦「Starless And Bible Black」は取っ付きづらいが、個人的には傑作。始めは音が小さくて曲が流れているのか流れていないのかよくわからない。ただ、ゆっくりゆっくりとテンションが上がりだし、4分あたりからはジョン・ウェットンの超ヘヴィーなベース、フリップのノイズのようなギター、ブラッフォードのシンプルだが聴き応えのあるドラムの怪しい絡み合いが展開されます。 ここのウェットンのベースは個人的にかなり気に入ってます。

⑧「Fracture」も⑦「Starless And Bible Black」と同様、最初は耐える。7分後半あたりから、フリップのギターが火を吹きます。

この作品があったからこそ、レッドのような世紀の名盤が生まれたのだと思っています。この作品も勿論良作ですがね。「Starless And Bible Black」も「Fracture」も、一度聴いただけでは魅力がよくわかりませんが、何度か聴いている内に様々な発見があると思います。





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